静岡県熱海市伊豆山地区の土砂災害に遭遇して
令和3年7月1日夜間静岡県東部地区に大雨洪水警報が発令されました。7月2日熱海と伊東を結ぶ伊東線の多賀地区の線路脇で大雨による土砂災害が発生いたしました。
ここは紫陽花が綺麗に咲き誇る場所で有名ですが、もろくも崩れ落ちてしまいました。この時何か嫌な予感が漂っていました矢先に、令和3年7月3日10時30分頃けたたましいサイレンの音が診療中に熱海市内全域に響き渡りました。
いったい何事が起きたのだろうと思いました。
皆様もご存じのとおり静岡県熱海市伊豆山地区で大規模なかつて経験した事のない未曾有の大惨事、過去に例のない土砂災害が発生致しました。
熱海駅前第一ビルで開業しています自院は、土砂災害が起きた場所からタクシーでワンメータぐらいの立地条件ですが、幸い被害に遭わずにすみました。
西湘高校のOB会や西粋会の方からは多数安否のご連絡を頂きました事感謝しております。ありがとうございました。
幸い病院・自宅・家族・スタッフ・当院受診中の患者さんには特に大きな被害はなく、ライフラインも保たれ生活にも支障をきたすことはありませんでした。この場をお借りして厚く御礼申し上げます。
亡くなられた方々、行方不明の方々の多数は当院の患者さんで、今春西湘高校を卒業予定の後輩の患者さんだった女子生徒も帰らぬ人となりました。
一度土砂崩れが起きた後、友人にSOSの連絡をしたそうですが、その後は連絡が途絶えたそうで、なんとも痛ましい事件、災害になってしまい落胆いたしました。
警察からは患者さんの確認や情報等電話連絡が多数ありました。特にマスコミの対応は酷くて憤慨いたしました。亡くなられました方々には謹んで哀悼の意を表します。
まだ行方不明の方が1名いらっしゃいます。一日も早く見つかることを心より祈願していますが、ご家族からは「あれから半年以上こんなに一生懸命捜索をして頂いたので、もう・・・」の心境・胸の内がありますが、
警察署長をはじめ警察職員の方達は一致団結して、何が何でも必ずご遺体を白骨でも見つけるとの意気込みで現在(令和4年2月執筆中)も尚捜索活動が続いています。
この大惨事が自然災害によるものか、盛り土による人災かはこれから裁判で決着が着くと思われますが、判決が出るまで相当長い時間がかかるものと思われます。
被災に遭われました患者さん達は、家も金庫も通帳も保険証も印鑑もお薬手帳も総て土砂に流されてしまいましたので、当院に受診される際は全額無償で対処させて頂きました。
また避難なされた300人以上の被災者の避難場所のホテルに健康相談にも輪番制でお伺いさせて頂きました。
労働衛生コンサルタント会の本部理事・静岡県幹事・産業医として熱海警察署の産業医をしている関係で、
警察職員の方々130人の健康管理にもあたりましたが真夏の炎天下でのヘルメットに長靴、手袋、マスク、防御服での重装備の警察官や機動隊、自衛官に対して熱中症対策、コロナ対策、食中毒対策と健康管理面をどうしたらよいのか。
水分補給や衛生面等、どこまで対処できるか。
更に頭を悩ませたのが猛暑の中、昼夜を問わずの救出活動で過重労働となり時間外労働で超過勤務時間が一月に100時間を超えた警察官が数多く、後日の面談では多忙な鑑識業務等、今後はこの事例を契機に時短等適切な業務をするように面接指導させて頂きました。
ですが、救出活動が難航し人命第一ですのに時間外労働が増えての面接指導は腑に落ちない物がありました。いかに強靭な体力、鍛え上げた体とはいえ土砂の掻き分け作業、運搬作業で腰痛や膝痛を訴える者、転倒防止の訓練はされていますが泥だらけで足場も悪く怪我をする者、熱中症をおこす者と産業医としては援助、補助ができず複雑な心境でした。
担当をしています某ホテルの男子寮は土砂災害で崩壊し営業は停止、命綱の温泉管だけがかろうじて生き残り、現在再稼働を始めましたがコロナの第3波~第6波の影響で緊急事態宣言も発令され、皆様巣籠もりで客足は遠のきオリンピック後の9月~令和4年1月10日の連休までは一時的に客足は戻りましたが未だに不況に立たされています。
そんな中、台湾人の大学の同級生、新宿で整形外科を開業しています同窓の黄俊銘先生(長峰俊次先生)からマスク4万枚が届きました。「災害を聞き心が痛くなった。一日も早い復興を。お互い助け合う気持ちを」との願いを込めての頂き物でした。
感謝です。心から御礼申し上げます。
一日も早い行方不明者の発見と災害に遭われた方々の健康・メンタル面の回復、復興に向けての再建を願うばかりです。
早くコロナが収束し、また今迄どおりの日常が戻ってまいりましたら、西湘高校の同窓会や西粋会で皆様にまたお会いしたいと切に願っています。
17回生 渡辺耳鼻咽喉科・アレルギー科クリニック 渡辺修一
お知らせ
過去のお知らせ
会長ご挨拶
熱海出身、17回生の渡辺修一でございます。
西粋会の会長を拝名させて頂き、責任の重さに身の引き締まる思いです。
西湘高校は開校63年目を迎え、卒業生も2万2千人を超え神奈川県内を中心に地域の幅広い分野で活躍をするリーダーを数多く輩出しています。
西粋会の立ち上げ経緯についてご説明させて頂きます。
平成23年の当時西湘高校の和田同窓会会長就任時に、私は17回生と熱海地区の代表に選出されました。その時に熱海地区で同窓会をという発案がありましたが、現在熱海地区出身の卒業生は39名いるものの、皆様中々ご多忙で同窓会の設立迄には至りませんでした。
平成30年1月の幹事会・新年会において、湯河原の高橋延幸さん(21回生)にお会いし、熱海だけでは無理ならば、湯河原、真鶴、熱海の3地区で合同同窓会を立ち上げないかという話しになりました。
平成から令和に移り変わりるのを機会に平成30年6月に第1回目の会合を湯河原駅前の商工会議所で行い、その後6回の楽しい会合を経てここに発会式を迎える事になりました。
発起人の皆様のご努力、本部の同窓会役員の方々のご助言ご助力があってこそでございます。本当に心から感謝しています。ありがとうございました。
西粋会の名前の由来ですが、青木孝光さん(6回生)が「西に粋な奴がいる」ということで、西粋会の名前を命名して頂きました。ありがとうございます。
さてこの西粋会の目的は、お集まり頂いて旧交を深める温故知新も大事、1年に1度の年賀状交換での生存確認も結構ですが、皆様色々なところでご活躍されていますので皆様の力を結集して横のつながりや縦のつながりを利用しまして
「西湘高校の卒業生なの?それなら同窓生なんだから面倒をみるよ」とか「仲良く一緒にやろうよ」と言ったプラスアルファの部分を活用したり、商売につなげたり、また子供や親、親戚や家族の事、就職の斡旋や健康等色々な相談に乗ってもらったりと、
この会を利用致しまして皆様で協力しあい支えあって行けたらと考えています。
勿論、西湘高校の発展に寄与することは言うまでもありません。
また発会式にご参加の皆様はそれぞれ成功なされた方々で胸を張って出席なされていますが、色々な事情があり出席できない卒業生の方もいらっしゃいます。
そういう方こそ出席して頂いて肩を組み、スクラムを組んで助けあっていけたらなぁと思う所存でございます。
たとえ宗教や宗派、政党、考え方が違っても同じ西湘高校の門をくぐった者同士として和を結び、和をつなぎ、令和の時代にふさわしい西湘同窓生となろうではありませんか。
これからも毎年、人数を増やしながら、特に若い世代の人達には会を盛りあげて頂き、更なる発展をとげられたらと思います。
西粋会 役員
役職 | 氏名 | 回生 |
---|---|---|
会長 | 渡辺 修一 | 17回生 |
副会長 | 青木 孝光 | 3回生 |
副会長 | 茂登山 正人 | 7回生 |
幹事 | 山本 正江 | 9回生 |
幹事 | 浅井 孝宏 | 34回生 |
書記 | 竹田 直樹 | 22回生 |
書記 | 浅沼 宇雄 | 34回生 |
会計 | 原田 伸一 | 28回生 |
会計 | 関 友和 | 37回生 |
会計監査 | 稲毛 豊 | 8回生 |
会計監査 | 五十嵐 徹也 | 21回生 |
顧問 | 渡辺 修 | 8回生 |
西粋会規約
2019年6月16日発効
神奈川県立西湘高等学校同窓会 湯河原・真鶴・熱海支部『西粋会』規約
第1条 本会は神奈川県立西湘高等学校同窓会湯河原・真鶴・熱海支部『西粋会(せいすいかい)』と称する。
第2条 本会の本部事務所を湯河原・真鶴・熱海地区内に置く。
第3条 本会は会員相互の親睦を図ると共に母校の発展に寄与するを目的とする。
第4条 本会の目的を達するために次の事業を行う。
1 会員の親睦と厚生
2 母校発展の後援、援助
3 会員名簿、会報等の発行
4 その他必要な事業
第5条 本会は下の会員をもって組織する。
1 正会員 母校卒業生・母校に1年以上在籍し希望するもの
2 特別会員 母校の現職員と旧職員
第6条 本会に下の役員を置く。
1会長 1名、2副会長 若干名、3幹事 若干名、4書記 若干名、5会計 若干名、6会計監査 2名、7顧問 若干名
第7条 役員職務は次の通りとする。
1 会長は本会を代表し会務を統括する。
2 副会長は会長を補佐し、会長事故あるときは会務を代行する。
3 会計は会計を司り、会計監査は本会の会計を監査する。
4 幹事は支部代表幹事会および支部代表幹事会を組織し会員を代表して会務の重要事項を議し会務を推進する。
第8条 役員の選出方法は次の通りとする。
1 会長は、副会長および会計、会計監査は幹事会で選出する。
2 幹事、その他の選出方法方法およ員数は別に定める。
3 支部役員の任期は2ケ年とする。但し再任は妨げない。
第9条 総会は毎年1回開催する。但し、必要に応じて臨時総会を開催することができる。
第10条 正会員は入会時に、入会金として1000円を納入する。
第11条 本会の経費は会費および寄付金をもって之にあてる。
第12条 本会則の変更は総会において出席者の3分の2以上の賛成を要す。
附則
第1条 本会則は令和元年6月16日より効力を生ずる。
以上